問題企業を回避する上で、もう一つ重要なホイントは。「業績が上昇トレンドにある銘柄を選ぶ」ということです。上昇トレンドにある銘柄を選べば、急な業績悪化でPERが高まる心配もなく、業績が上向いている状態で続けば、割安であった銘柄がもっと割安になってきたとき、とてもいい環境ができるためです。逆に、下落トレンドの銘柄を買ってしまうと、その時は、割安だと思っていたPERが上昇し、1株当たりの利益も減少します。そうなると、株価自体がもろに下落します。
上昇トレンドにある銘柄の選別基準は、
【売上高伸び率】3%~5%以上
【形状利益伸び率】3%~5%以上
【過去10年間の業績が順調に推移している。】この3点です。
大体の場合において、売上と利益とが順調に増加している企業というのは概ね問題のない企業であることが多いです。上記に挙げた判断基準に関しても、厳密に守るのではなく、過去の業績をみて、大体の判断でかまいません。きっちり3%~5%の上昇率をマークしていなくても大丈夫です。過去10年間の業績推移も同じです。データが取得できなければ、5年でも構いません。上昇基調になっているのかどうかを把握すればいいのです。結局は、利益を上げるための判断材料であるので、その時々のケースバイケースでもちろん大丈夫です。臨機応変に対応してください。
但し、年ごとで、あまりに業績変動が激しい銘柄は避けてください。そういった銘柄は、得てして損しやすい銘柄です。