最近の相場の特徴として、個人投資家の参加率が大きく増加していることが挙げられます。個人投資家の売買高に対する市場占有率は、全体の約30%以上を占めるようになってきています。ということは、戦略的に考えると、個人投資家好みの銘柄を物色していくのが株で利益を上げられるための近道になる、ということが判断できると思います。ここが需要なポイントになってきます。それでは、個人投資家が買う銘柄というとどういった銘柄になると思いますか。
恐らく、多くの個人投資家が考えていることとして、あげられるのは、リスクが少なく、少ない資金で手とり早く、しかも確実にもうけられる銘柄をさがしていると思います。かなり都合のいい銘柄だといえるかもしれません。
やはり、下値不安、値下がりに対する不安というのが、個人投資家の方たちは一番きらいます。そういったものを市場において探していくと、どうしても、割安株、低位株にたどり着いてしまいのです。もしかすると、割安株投資は、地味、陰気くさいといった印象があるかもしれません。確かにそういった部分もあるでしょう。
しかし、割安株投資もやり方によっては、毎年、倍々の増加、資金が少ないうちは、4倍5倍と増やすことも十分可能なのです。恐らく、ディトレードなどよりは、確実に、そして、はるかに儲かる手法だと断言ができます。なぜなら、ディトレードは統計的に見ても損失を出す確率のほうが高いというデータが出ているためです。
株式投資において一番大切なことは、復活できないぐらいの痛手を負って、株式市場から退場させられないことだと思います。毎年、大量の新規参加者が株式市場にやってきますが、そのほとんどは、1年~2年以内に市場から退場していきます。投資したくてもできない状態になっているということです。
それは、短期で一発大儲けを狙った、投資スタイルに殆ど原因があるためです。そんなリスクの高い投資法をしなくとも、株で大きく儲けることは可能なのです。実際、市場において、何年も、継続的に利益を上げている人というのは、軒並み、割安株投資の実践者ばかりなのです。
資金量の少ない個人投資家にとって、割安株は、やはり一番儲かり、安全で確実だといえます。これを継続的に何年も続けることで、最初は少ない資金でも、雪だるま式に大きくなっていくのです。