みんな大好き「いちご」のヒミツ。「超高級」「特大」から一風変わった“クセつよ”いちごなどなど、実は、国産フルーツの中で最も種類が多いといういちご。その背景には、地方を元気にする!もうかるご当地スターを誕生させるための“仁義なき開発競争”があった!さらに!絶品“幻のいちご”にスタジオ騒然!
出演者:有吉弘行 、田牧そら 、木下ほうか 、梅沢富美男、 高梨臨
今回のテーマはいちご。日本では生で食べるいちごの消費量が約9万5000トン。その生で食べる消費量は世界一な日本では、バナナやキウイなど多くの果物が輸入品に頼る中、いちごは国産品がシェアを圧倒。さらに人気は国内にとどまらず、ここ5年で10倍以上に。香港では日本のいちごに夢中で、一粒2400円の高値がついたことも。さらに行列の先にはいちご狩りをするための施設が。その農園では毎年12月から5月まで行っている。40分食べ放題で1200円。その昨シーズンの売り上げは2500万円だった。今いちご狩りが人気なのは種類の多さや食べ比べができるという点。この農園では20種を食べ比べできる。
開発ラッシュ!国産いちごお金のヒミツ
日本ではいちごが果物の種類の中で一番多く295種類。世界中の半分の種類が日本の品種で、そのうち207品種が2000年以降に誕生している。そこで苺農家の野口さんは新しい品種がどんどん出て来て都道府県で開発競争が行われ、名産品になれば地域活性化につながる。その仕組みにはA県にはかねおとめといういちごが今全国的に人気だったとして、全国のいちご農家は売れること間違いなしのかねおとめを作りたい。その場合、農家は開発者のA県に一定の利用料を払う事が必要。さらにこの利養料は他県の農家の方が高いことがほとんど。A県の農家は1万5千円の使用料が発生するが、その県外の農家の利用年間5万円。他県のいちごを作ると使用料の高さやPRにもつながらないのでオリジナルの名産品を作ろうと乗り出しているという。こうして日本は各地で様々ないちごが生まれている。その中には淡雪という中身も見た目も真っ白ないちごが。他にも桃の香りのするいちごや、サイズが極端に大きいものも。
鳥取県のブランドいちご「まつりか」を育てる上でストレスをかけないための工夫とは?
正解はクラシックを聴かせている。クラシック音楽は人のストレス緩和に効果があるのは有名な話で、農業分野でも果物や野菜が甘く育つ、強くなるといった報告も。他にも牛肉になる牛では肉質が柔らかくなったり、日本酒の発酵が進んだなどの事例がある。
実録!国産いちご頂上決戦
現在295種類のいちごがあるが、日本にいちごが伝わったのは200年前の江戸時代。オランダ産のオランダイチゴが持ち込まれたのがきっかけ。戦後にビニールハウスが普及したことで各地でいちごが栽培され、現在の品種開発競争のきっかけは2県の戦いの歴史があった。1980年年代、当時いちご収穫量のトップを誇っていたのは栃木県。1982年には収穫量が二万トンを記録し、15年連続1位に。栃木はいちご王国として君臨していた。しかしその牙城を崩さんと虎視眈々と狙っていたのは西日本の雄福岡。1983年に福岡のいちごとよのかが誕生。大ヒットを記録し1989年には販売額で福岡を栃木が抜き日本一に。元王者栃木は県をあげての新品種プロジェクトを発足。現場で中心となったのは石原さん。そして農家も立ち上がってできたのがとちおとめだった。翌年には栃木のいちご販売額は史上初の230億円を突破。栃木県はいちご王国の名を不動のものにした。しかし福岡では知事からも激が飛ぶ、いちごの品種改良に乗り出し、あまおうが誕生。このあまおうも爆発的人気となり、日本のいちごは西のあまおう東のとちおとめと動いていく。
1996年に発表されたとちおとめだが開発段階でとちおとめよりも甘くて大きくて柔らかいとちひめが誕生した。しかし全国的ヒットにならなかった理由はやわらかすぎて輸送できなかった。